死の接吻(アイラ・レヴィン作/中田耕治訳/ハヤカワミステリ文庫)

お話は・・・、男前を武器に大富豪のお嬢を恋人にしたのはいいものの、彼女が妊娠。できちゃった結婚を望む彼女を疎み、自殺に見せかけて殺害。うまく世間をだませたと思いきや、その死に疑問を持つ彼女の姉が自分の身辺を洗い出し始めて危機一髪。しかしその姉もうまいこといなし、その上の長姉に取り入りって、結婚→長年の野望・大富豪の財産相続を狙うが・・・。
これがめちゃめちゃ面白いのよ〜!あまりの面白さに大興奮!非常に気が利いている作品で、読者に犯人が登場人物の男性のうちの誰だかまったくわからないつくりになっていてドキドキするうえ、個々のキャラが立ってて隙が無い!文庫本表紙の作者写真を見て、このひげ面オヤジ、やるな〜!と思っていたら、なんとこの作品はオヤジが23歳のときに書いた処女作だというので2度びっくり!
内容に関係ないけど訳者の方がコバルトシリーズアウトサイダー」の翻訳者の方だったというのが個人的にツボどした。解説もかかれてますがこっちもいい感じなので、ぜひご一読いただきたいですね〜。