アン・ホイ演出「金鎖記」
上環の文化娯楽中心で行われた舞台を見に行ってきました。
有名監督のアン・ホイの初舞台監督。
それとテレンス・インの出演。
そして主演は2ヶ月に1回は別の舞台に出演してる、焦媛さんです。
見る前、話はぜんぜん知らなかったのですが、
原作は、『傾城之恋』『半生縁』『色戒』などで有名な張愛玲。
とくれば、ドロドロときまっておりんす。
時代は日本占領下の上海。
名家の次男に嫁いだ主人公の焦媛は、ややこしいキャラの女で家族からハミにされている。
非常に孤独な焦媛は、どんどんと色男でチャラ男のだんなの弟を好きになっていってしまう。
そのチャラ男がテレンシー。適役でしょう。
旦那が死んだ主人公とチャラ男、
何回も一線を越えそうなシーンがあるのですが、テレンシーとて既婚者。
原作じゃ知りませんが、舞台上じゃ思いとどまってました。
でもチュッチュチュッチュゆー音が(チューの音)マイクに拾われてましたわ。
結局、焦媛はテレンシーから愛されると思いきや利用されているとわかり、
絶望を深めて軽く狂いはじめ、阿片にのめりこむ。
自分の娘も精神的に虐待。
その娘がようやく勇気をもって母親の呪縛から離れようとしたその結婚式の日、
狂ったように恨み節を炸裂、娘の阿片中毒や自分とテレンシーの危ない関係も暴露、
式をめちゃくちゃにして、けしてその呪縛を解かない。
というストーリー。
主演の焦媛サンがめちゃくちゃ素晴らしい!!
舞台女優にあるまじき超小顔。顔もめちゃかわいい。
それだけじゃなく、むちゃくちゃにうまい。
あそこまでうまければ、アン・ホイも何にもすること無いでしょう〜。
テレンシーはがんばっていたんでしょうが、棒・・つーか、普通。
でも体が四角くでっかいので、彼女とのカラミのシーンはかっこよく見えた。
舞台の装置や音楽もよかったです。
衣装もかわいかった。
せりふはほとんど何言ってんのか、よーわかりませんでしたが。
高志森(クリフトン・コウ)と許鞍華はいなかった。
歐錦棠とATVのかっこいい人(with芸人仲間のおねえちゃん)来てました。
歐錦棠は約1名からサインを要求されていた。(あと無し)