抗日デモと甜蜜蜜

日本版らしい上品なジャケです



今日は大陸各地で抗日デモ。
ニュースでその模様が放送されており、デモ参加者の人たちの怒り・熱気が異様な集団心理となって現れていると言う感じで、本当に怖くなった。
香港の報道も、日本の教科書問題を取り上げ、「南京大虐殺南京事件と書き、30万人を虐殺したことが非常に軽々しいものになっている」と言っていた。
こんなことニュースで言われたら、中国人だったら憤って当然だ。
でも逆に日貨不買運動、デモ参加している人たちが、日本ブランドの服を着ていたり(注:コピー品)、デモ後にカラオケで打ち上げやってたり・・・と日本文化から離れられないその矛盾も一応報道。


非常に複雑。南京事件も釣魚台のことも日本が全く悪くないとはいえないとは思います、戦争だったし。でもいつも「中国が困ったときに日本叩きをする」という感じが強いのが否めない・・・。


うちの深セン事務所の駐在員からのコメントを以下に無断転載。


『添付のように在広州総領事館からの注意喚起文書が出されています。シンセンに来られる際は十分注意してください。
昨日(4/3)も近くのジャスコ付近で抗議活動が行われジャスコは午後1時まで閉店の処置を取ったとの事。
抗議内容は常任理事国入りに対する反対行動からだと報道されていますが、シンセンではこの問題が歴史教科書問題にすりかわっている模様。
何でもいいから理由をつけて日本たたきといったところでしょうか?
この裏には中国の貧富格差の拡大。経済成長への不安。インフレの急激な進行。公務員への不満。情報操作。大中華思想(中国が世界の中心でそこから離れれば離れるほど野蛮人が住んでいるというもの)が隠されています。
本来は野蛮人である日本人が自分たちよりいい生活をしているのは感情的に納得いかないのです。
このようなことを理解したうえで中国に入国されれば被害に合う可能性は低くなります。以上』


明日はとうとう香港でデモ。維園→中環へ。
正直言ってあの画像を見た今は、外出するのがかなり怖い。注意喚起文書も出まくっているし。
明日はじょんじー他のお友達と出かける約束してるのだが、状況を見ながら本当に気をつけなければ。



午後9時からTVで映画『甜蜜蜜』を見る。
100年ぶりに見たけど、さすが名作。すぐ映画の世界に入れますね。


でも日本で見たときには全然わからなかった、張曼玉がばりばり大陸風なところ(でも黎明には香港人の振りをしていて、観客には大陸人ばればれだが黎明にはわからない)とか、香港の滞在が長くなった黎明が廣東語が話せるようになっていることとか、彼らの名前(黎小軍と李○)がもろ大陸風だとか、今になって自分にはよくわかって、私も少しは香港での生活長くなったんだな・・と感慨深いものが。


主人公ふたりの恋愛模様もしみますな。
初めてセックスしてしまった次の朝、「友誼萬歳」って言って友情を強調しておいて、でも埋めあうようにそれを何度も繰り返し・・・。
黎明が女と絡むのがうまいので、すんなり入れてロマンチック。
大陸から来た朴訥青年を演じる黎明は本当にはまり役ですな。でも、黎小軍と現在の真実の黎明とは大きくかけ離れていることを知っている、今の自分がちょっと悲しい・・・。


裏番組で劉家輝の映画「少林寺三十六房」やってた。
これはこの間VCD見たからもう見ない。