香港同事の退職

中日の架け橋になるか、金城武!



長い間(多分10年くらい)うちの会社で働いていた会計の女性が来週で退職することになった。
香港は退職届を出してから1ヶ月後に辞めることができる。
丁度先月の今頃に彼女が引き継ぎめいたことをやっているのを見かけ、その上会計チームが社員面接を始めたのをみて、もしかしてもしかして彼女辞めちゃうのかな?!と思ってショックを受けた。


私が勝手に妙な思い入れを持っている彼女は、私にこういう香港人もいるんだなーと思わせてくれた人だった。
声は小さいしおとなしく、淡々と安定した仕事をし、目立たず、そしていい人。日本の会社にも一人はいるでしょう、そんな先輩。そういうキャラでした。


そういう人だけに、何故今になって辞めるのか。結婚なのか、チャンレンジャー精神なのか、はたまた会社に恨みはらさで辞めるのか・・。
とても気になっていた私は、たまたま今日トイレで彼女と二人だけになったので、直接聞いてみることにした。


私が「辞めるの?」と聞くと、「そう、辞める」。「なんで今になって?」「は?」
「長く働いて、なんで今が辞めるタイミングなの?」。
彼女曰く「本当に長く働いたから、新しい他の会社に行ってみようかなと思って」。
「でも働くときって環境も重要やん、次の会社がこんなんじゃなかったとか、前はもっとこうだったとか思うかもよ」と言うと、「そうそう、そう思うかも!」。
「それに、うちの会社、同僚はみんな良い人たちじゃない?」「うんうん、そう思う!」。
そのあと、「だから、続けるか辞めるかそのどっちかにするだけだったの」と言われた。


それでふと自分が日本で仕事してた時のことを思い出した。
仕事は一杯あって、でも毎日毎日同じことの繰り返しで、自分の将来を想像してもきっと5年後も同じことをやってるんではないだろうかと思い、暗い長いトンネルの中をどこまでも終わり無く進んでいるような気がしてかなり参っていた。
そういう感じ?と聞いたら、そういう感じだと言われた。


特に彼女は会計なので、営業より更に仕事がルーチン的だと感じていたようだ。
私が、それは営業も一緒で、実際日本での仕事も香港での仕事もあまり変わらない。ただ私の場合、今はここが外国で、同僚はみんな香港人で、だから続けていれるだけなんだと言うと、興味深そうに聞いていた。


こういうタイプの人は堅実なだけに派手さが無いから、お給料もあまりしっかり上がって無かったんじゃないかと思う。
私が「m惜得ネイ走呀〜(辞めちゃうのいやだな)」というと、「大家都ガム講呀!(みんなそう言ってたよ)」と言っていた。


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