達Ming・香港版「桜の園」
またまた張達明がお芝居をするというので行ってきました。
この人よく活動しているよね。
場所は文化中心の小さな舞台です。
達Mingに限らず、字幕の無い演劇は、言語の問題が大きいのよね〜。
ちょっとついてけない・・と思って行かないことも多いです。
が、今回は有名なチェーホフの「桜の園」の香港版だというのよ。
「香港版」!
どんな風にアレンジされているのか興味があって行ってきました!
領地の広大な桜の園の屋敷。
没落貴族の夫人やその兄の、無能力と浪費によって借金の抵当になっていて、
まもなく競売に掛けられる予定。
夫人はだめんず愛人に相当お金をひっぱられているのですが、
現実をまともに見ることができないの。
昔は自分たちの農奴の息子だった男、彼が今は裕福なビジネスマンになっており、
競売にかけなくても済むようにアドバイスするのですが、皆さん完璧無視。
結局桜の園は競売に掛けられ、競り落としたのはその元農奴の息子であるという現実。
領地の桜の木が切り倒される音が聞こえる中、一家は離散。
香港版は、達Mingは会社の主席。
事業が大好調だった頃、英語も読めんのかとクビにした男。
その恋人も奪って結婚したが、結局事業失敗。
それとともに、達Mingに違和感を感じていた嫁は去り、
かつてクビにした男はすっかり今は立派なビジネスマン。
達Mingの会社はおそらくそいつに買われたのであろう。。。
「かなり前衛的なお芝居になるらしい」
と達MingファンのEちゃんが言ってましたが・・、確かに。
舞台は鉄筋で出来た階段のみ。
すり鉢上になっている舞台で、真ん中に舞台それを前後に挟んで観客席。
観客席の上にはそれぞれスクリーンがあって、アニメが流れます。
演者はワイヤーで吊るされて天井から出てきたり。
ピンポン球を投げあったり、透明なビニールでできた風船に包まれたりしてました。
家庭用ビデオカメラで演者が達Mingを撮影したりも。
かろうじてストーリーはわかったけど、そういう象徴的な動きが多くて、
それはまさしく「何故そうする???」。
ネイティブの観客なら何故そうなのかわかるのかな〜と思いつつ見てました。
すると今日はたまたまティーチインが設けられてた日。
お芝居の後、導演、脚本家それから達Mingが登場して、観客と”討論”。
香港人はこういうときおじけづかず、どんどん質問しますよね〜。
きっと日本人だけなんだな〜、個性押さえつけられて育ってんの。
さて導演が答えたことには、ボールは世界を現してると。
色んな世界があったり、達Mingの世界を現したりしていると。
ビデオカメラで写っていた画像は、その人から達Mingへの見方をあらわしている、達Mingの役柄の明星チック感をあらわしてる。
・・・などなど。
みんなもよくわかんなかったのね。
アンド、導演や脚本家をはじめとして、「芸術」つーものを考えてる香港人も世の中にはいるのだね・・・(当たり前なんだけどさ)
と思った次第。
いやしかし、なかなか面白い体験でした。
達Mingが舞台で食べてたミカンや、タバコのにおいがにおえるほど小さい舞台やったし。
舞台終了後、Eちゃんやその他自分の超級ファンシーがいることに気づいて出てきた達Ming。
みんなでおしゃべりしてたみたいですが、私は接待があったのでダッシュで去る!
ということで、達Mingのナマ写真はありません。
でも昨日の晩は、タダお寿司食べたもんね〜!