ストーリー

いつぞやの下午茶のスコーン



同僚の男性のおうちの話。


香港生まれではなく、子供の頃に中国から来たということは聞いていた。


でも今日よくよく聞いてみたら、16歳のときに移民してきたんだとか!
そんな大きくなってから香港に来たとは露知らず・・・。


その彼の広東語、16歳から話し始めたのにあんなにうまいのね。
私には完璧に聞こえる。


でも、本人曰く完璧度は98%程度なんだとか。
昔はちょっとした発音の違いを香港人からバカにされて笑われたらしい。


でも今、香港もかわったんだなー。


97年あとの金融風暴やSARSの苦しい時期を越えて、
中国に頼る香港はゆっくりと新移民たち受け入れるようになってきて、
今は香港出身でないからといって、態度を明らかに変えることはなくなってきたっ
て。
確かにな。



さて、彼のおうちがどうして香港に移民できたか。
お父さんは上海付近の人なんだけど、お母さんが香港人だったからだって。


上海で大學を出たお父さん。
遠く華南に来て、大學でロシア語を教えていたそうな。


その大学に通っていたのが、香港から来ていた学生のお母さん。
大學で教師と学生が知り合って結婚。
おおなんてロマンチック!!


結婚後にもっと田舎に移って、そこで教師をしながら暮らしていたんだと。


でもあるとき香港のおじいちゃんが病気になって香港に一時戻ったお母さん。
やはり中国の田舎とは全然違う香港を見て感じたんでしょうなあ。
移民のことを考え始めたんだって。



「だからマミーはいつも僕ら子供たちに
「この選択はよかったのだろうか?」と聞くんだよ。


 僕ら子供たちにとったら、この選択はよかった。
 でも父親に言わせると「この選択はすべて間違いだった」と。
 だって彼は香港に来ることで、全てを捨てなくてはならなかったからね。


 「お前と結婚したことが全て間違いだった!」と
 喧嘩したときとかいつも言ってるよ、老人ってそうやろ・・」



そういえば、同僚が結婚したとき珍しくお休みをとっていたナ。
夫婦でお父さんお母さんを「ふたりが知り合った場所に旅行に連れて行く」と言っていた。
今日のお話を聞いて思い出しました。


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